宮嶋裕子さんの講演会と映画「海嶺」上映会は大変な大盛況でした!5月18日ねぶたの家ワラッセ2階イベントホール 詳しくはこちら

設立の経緯

三浦綾子青森読書会の設立まで

三浦綾子青森読書会設立の発端は随分前の事となります。
2003年4月、青森教会に、渡辺兵衛(ひょうえ)牧師が着任されました。

その渡辺牧師と旭川六条教会の川谷威郎(かわたにたけお)牧師とは、渡辺牧師の北海道在任当時から、親しい関わりがありました。

翌年の2004年、青森教会は宣教135年、創立120年を迎えました。

記念講演会が行われ、その講師には、渡辺牧師とかねてから親交があった、六条教会の川谷牧師が招かれました。

講演の題は、「人を愛し続け、真摯に生きた作家、三浦綾子」でした。

翌2005年、渡辺牧師は、「あいんの会」の人達と、ツアーを企画されました。

そのツアーは、空知刑務所跡、春光台、塩狩峠、そして三浦綾子記念館と、三浦綾子文学のゆかりの地を辿るもので、私達は感動の連続でした。

2泊3日のツアーで参加者は、作家の想いを深く心に刻みました。

それから14年、熟成された思いが、実を結びます。

私はとある教会で、三浦綾子読書会ツアーのチラシを見つけ、目が釘付けになりました。

そのツアーは、2018年6月に行われた「嵐吹く時も」の回であり、なんと応募締切まで2日しかなく、私は急いで申込み、無事ツアーに参加することができました。

ツアーの最中には、長谷川牧師、宮嶋先生にお会いすることができました。

そして、「この青森でも読書会を設立したい」と心に秘めていた私は、ツアー閉会間近に、「私は青森読書会の設立を希望したいのです・・・」と、思わず発してしまったのを覚えています。

さらにその4か月後の10月9日、「細川ガラシャ」ツアーが開催され、私はそれにも参加致しました。

このツアーで、松浦みちこ牧師夫人が、私に親しくお声がけ下さり、私が青森読書会の設立を希望している旨をお伝えしたところ、なんとすぐに森下先生にコンタクトを取って下さいました。

折しも森下先生は、翌年11月の青森での講演会に向けて、近々青森に来て下さるとのことでした。

このように、2004年から長きに渡る、多くの方々との出会いによって、青森読書会はいよいよスタートの為の準備が整って参りました。

明けて2019年の1月、偶然にも令和元年、スタート時メンバー3人で、青森読書会は船出に向けての話し合いを持ちました。

その頃青森教会で、牧師が山下兄に教会関係施設のホームページ作成を依頼し、山下兄は教会に通っておりました。

同じくその頃、私は読書会開催のチラシ作りに悪戦苦闘しており、パソコンをより巧みに扱う必要を感じており、私は山下兄に、思い切ってパソコンのノウハウを教えていただくことにしました。

そして山下兄のご助力もあり、青森読書会のチラシは無事完成致しました。

しかし、喜び勇んでいた私達を待ち構えていたのは、新型コロナウイルスの流行だったのです。

コロナの為、公共施設が使えなくなり、読書会は中止を余儀なくされました。

しかし神様は、そんな私たちをお見捨てにはなりませんでした。

コロナがまさに流行り出した2020年初夏、なんと政府より、国民一律10万円の給付金が支給されました。

その頃私は、来るべき青森読書会の再開に向けて、さらにチラシ作りにいそしむ為に、思い切って自身のパソコンを購入することにしました。

その際パソコンを購入する資金に充てたのが、その給付金10万円だったのです。

そして購入したパソコンは、すぐに大活躍を見せることとなります。

森下先生を講師に招く三浦綾子読書会が、ZOOMでの開催に踏み切ったのです。

それ以降、購入したパソコンで、部屋に青森読書会の面々を揃え、遠く離れた森下先生や全国の読書会の方達と、ZOOMの中で同じ時を共有するという、以前では考えられないやり取りができるようになりました。

さらに、青森読書会の目の不自由な会員や、高齢の方、遠方の方の為に、ZOOM開催時の音声を山下兄が録音し、CDにして、読書会の会員に渡すこともしています。

ここまで、偶然のオンパレードでしたが、勝手に奇跡が起きていたのではないと思います。

神様は、私達の読書会のために、たくさんの方達を、散りばめていて下さるのですね。

日々つくづく実感をしております。

コロナや大自然の災害など、大変な世の中が続くのは、患難時代の前兆でしょうか。

そんな時代、三浦綾子の作品は、羅針盤の役割をしてくれるのだと思います。

2021年の現在、青森読書会は青森駅前の図書館の和室を借りて活動をし、メンバーも3名から5名になりました。

ZOOMに参加する機会が与えられ、全国への輪が広がる中、皆様と共に学んでおりますが、心の奥底には、いつの日かまた大勢が一同に集うツアーにも参加したいという望みもございます。

青森読書会設立まで多くの事がありましたが、振り返ると、あの遠き2004年に、種が植えられておりました。

その種が時を経て、今まさに芽を出し、色鮮やかな花を咲かせました。